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2004年11月14日
『シュウシュウの季節』
今回借りてきた最後の映画。これも中国映画。
文化大革命直後の69年から78年の9年間に行われた「放地」(だったかな??)という政策の中、過酷な人生を強いられたシュウシュウ。
とてもつらい映画です。いわゆる全体主義の犠牲となって、それでも生きていかなければならない少女の、生きていくことのつらさや悲しさ、悔しさが伝わってくる作品です。
主人公のシュウシュウの顔つきが、最初は純真な雰囲気を出しているのだが、物語が進むにつれて、その過酷な人生を生き抜くためにきつく、そして強い顔つきに変わっていくのが印象に残る。モンゴルの平原や夜空の星など、雄大な自然がはじめはきれいに感じるのに、シュウシュウの顔つきが変わるにつれて、自然も厳しくかんじてしまう。
ラストは悲劇なんだけど、シュウシュウは救われたのかもしれないと思うと、よけいつらく悲しい気持ちになる。
投稿者 kou : 2004年11月14日 05:22